1995年以降、インターネットが爆発的に普及し、それまで隆盛を誇ったパソコン通信は次第に「邪魔なもの」として、解約が目立つようになっていきます。
そしてポケベルとパソコン通信の時代は終わりを告げました。
メールは、プロバイダから提供されるアドレスが使えるようになり、やがてフリーメールアドレスの普及によって誰でも気軽にメールが打てるようになります。
また、日本独自の文化としてケータイメールも栄え始めました。
90年代には同じキャリア同士でしかメールが通じなかったりしましたが、
やがてインターネットメールや他キャリアメールとの相互乗り入れが可能になりました。
ケータイメールの弱点であった、テンキーによる文字の打ちにくさは、日本語変換エンジンの変換候補予測技術の進歩と、若いユーザーによる猛烈なスピードのテンキー打ちにより、あっさり解消。
近年ではパソコンのQWERTYキーボードの数倍の速さでメールが打てるという猛者も登場しました。
メールは特に女性のライフスタイルを劇的に変化させました。
それまで一人で昼食をとったり、カフェに入るのに気が引けていた女性たちは、堂々と一人で食事をしにいって、
ケータイメールを打ちながら昼休みをとるというのが日常的になりました。
ケータイは恋愛の必須アイテムであるほか、横並びを重視する女子社会の必須アイテムにもなりました。
合コンなどでもまずやるべきことは、メールアドレスの交換というのが標準になっています。
合コンが終わった後またメールでという形がお決まりのパターンでした。
メル友は、互いに知っている同士ももちろんですが、知らない同士も様々な場所で出会ってメール交換から始まる恋愛というのも、スタンダードになっています。