かつて個人ホームページがブームだったころ、勇んでオリジナルデザインのサイトを開設していたユーザーのほとんどはコンテンツ作りに疲れ果て、その多くがほったらかしのまま廃れていきました。
21世紀になって、ブログが脚光を浴びだしてから、ふたたび個人ブログの開設に燃えた人々も、
やはりブログの維持に疲れ果ててきています。
ネット社会で一家言申したい人々は、実はごく少数で、多くの人はプライベートな日記が書けてコメントがもらえれば満足なのです。
そうした経緯もあって、もっとこぢんまりした関係だけを保つSNSへと多くの人が流れていきました。
今後は、さらにSNSからもっと小さな関係性を持つ新たなサービスが登場してくると思われます。
大手のMIXIはすでに大きくなりすぎていますし、中小SNSは過疎っていますから、
やはり友人の中から選別した少数のもっと濃い関係が築かれていくでしょう。チャットの今後として登場したブログは、マルチメディア(古い言葉ですが)化していって、動画共有と連動した新しいコミュニケーションの手段として、あるいはアフィリエイトに熱心な人たちの集金装置として、そして一部の人たちのオピニオン発信の場として、多様化していきます。
ブログは、結局、コミュニケーションの手段としては、あまりに漠然としていて、維持する手間がかかりすぎ、
情報交換の場としては主流にはなりませんでした。やはり人を集めるにはそれ相応の資金力と運営力が必要となるのです。